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Mas de Daumas Gassac & Le Grand de Gassac (Moulin de Gassac) |
SOUTH FRANCE Selection |
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OFFICIAL WEB :http://www.daumas-gassac.com |
「ラングドックのラフィットである」(ゴー&ミヨー)
「南仏で唯一のグラン・クリュである」(ヒュー・ジョンソン)
「世界のベスト10ワインのひとつである」(マイケル・ブロードベント)
このワイナリーの物語は、1970年、当時住居を探していた創業者エメ・ギベールと妻のヴェロニクが、ラングドック地方アニアーヌ村のガサック峡谷にドマ家が所有していた農家(マス)に一目惚れしたことではじまりました。
1972年、同郷の友人で高名な地質学者であったボルドー大学のアンリ・アンジャルベール教授より、この地特有の氷河礫質・石灰質土壌がブルゴーニュのコート・ドール地方の土壌と酷似しており、また、アルザック台地を吹き抜ける冷気によって昼夜の寒暖の差が大きく、類まれなミクロ・クリマを持つことから、「グラン・ヴァンを造ることが可能である」との薫陶を受け、ぶどう栽培を開始しました。6年後の1978年、同大学の醸造学者で「近代ワイン醸造学の祖」と言われるエミール・ペイノー教授の指導を受けてワイン造りを開始。ここに、「マス・ド・ドマ・ガサック・ルージュ 1978」が誕生しました。
「1970年代から「ラングドックのグランクリュ」と形容されることの多いドマ・ガサックは、1972年、所有する礫岩で覆われた特異な土壌に、ボルドーのトップクラスシャトーで1930~1940年代に植樹された接木されていないカベルネ・ソーヴィニヨンを植えた。1978年、エミール・ペイノー教授が醸造と栽培方法をアドバイスするためにドメーヌを訪問。ステンレスタンクで発酵し、醸し期間は短く、新樽はほとんど使わず、短めの樽熟成をするように助言した。パーカーポイントの威力やミシェル・ローラン登場前の、いわゆるボルドー正統派の訓えを受けたドメーヌと言えよう。昔ながらのボルドー魂はドマ・ガサックに引っ越した、といってもいいかもしれない」(シェア・クルソン/「Just Grapes」誌)。
そもそもカベルネ・ソーヴィニヨンがラングドックの認可品種ではないので、ファースト・ヴィンテージはヴァン・ド・ターブルとして発売され、偉大なワイン造りを目指してワイン法の外に自由を求める造り手の先駆けとなりました。(法改正により1979年にVin de Pays de l’Héraultとなり、2011年以降、現在のIGP Saint-Guilhem-le-Désertになりました)。
エメ・ギベールはその後、味わいの複雑性と深度を求めて世界中から多様なぶどう品種(すべて1920年代以前の非クローン樹)を収集して混植し、1980年代から少しずつブレンド品種数を増やしていきました。(2017年現在の植樹品種数は赤25、白24)。また、1986年には同じ哲学に基づく入魂の白、「マス・ド・ドマ・ガサック・ブラン」の発売を開始しました。
尚、創業時から今日に至るまで、化学肥料および除草剤、殺虫剤、防腐剤といった農薬は一切使用しておりません。
2000年代以降は、父の志を継いだ4人の息子たち(年長順に醸造長サミュエル、栽培長ガエル、販売責任者ロマン、アジア地域輸出責任者バジル)によって運営されており、馬による耕作を導入するなどさらなる改良を積み重ねながら、世界中からの激賞を不動のものにしています。
「父から学んだことの中で最大のものは、毎年収穫したぶどうを前にした時、自然が与えてくれるものに謙虚な気持ちで向き合い、まっさらな気持ちで醸造に臨む姿勢です」(サミュエル・ギベール)。
今日、「マス・ド・ドマ・ガサック」は世界70か国以上に輸出され、フランス国内においても、仏ミシュラン3つ星「ギー・サヴォワ」「ラストランス」「ローベルジュ・デュ・ヴュー・ピュイ」「ル・プティ・ニース」「ポール・ボキューズ」「ル・1947」をはじめとする数多の高級レストランのワインリストを飾っています。
尚、2016年5月に91歳で他界されたエメ・ギベールは、2001年にアメリカの「ロバート・モンダヴィ・ワイナリー」がラングドック地方に進出しようとした際、フランスワインの哲学を守るべく抵抗した中心的人物でもあります。その当時のことは、近年のワインのグローバリゼーション(世界的規模の商業化)とそれに反対する人々を題材とした2004年公開のドキュメンタリー映画「モンドヴィーノ」に描かれています。
★ 「ル・グラン・ド・ガサック」(ムーラン・ド・ガサック)について
「ムーラン・ド・ガサック」は、購入したぶどうから自家醸造するネゴシアン・セレクションです。(自社畑のぶどうは創業以来、100%「マス・ド・ドマ・ガサック」のみに使用されています)。
醸造長サミュエルと栽培長ガエルの指揮の下、「ムーラン・ド・ガサック」専属の栽培・醸造チームが、契約する「ロルマリーヌ協同組合」(3社統合以前は「ヴィルヴェイラック協同組合」)の加盟者から選抜された栽培家に対して、同セレクション用の区画・栽培方法・収穫日等を細かく指定し監修します。醸造所のタンクの半分は同セレクション専用のものであり、自社チームが醸造を行います。
「1980年代後半に、EUからラングドックの生産者たちに減反の奨励が行われました。“美味しくもないチープワイン造りなんかやめなさい”と。このことが父の闘志に火をつけ、「マス・ド・ドマ・ガサック」のフィロソフィーである「フィネス・エレガンス・バランス」のエッセンスは低価格帯の南仏産ワインでも実現できることを証明するために、1991年にリリースしました。栽培から醸造まですべてを「マス・ド・ドマ・ガサック」と同じ哲学・考え方で行い、同じ情熱を注ぎ込んで造っています」(バジル・ギベール)。
2017年、同セレクションより、「マス・ド・ドマ・ガサック」とのラベルデザインの統合性を高めた決定版レンジ「ル・グラン・ド・ガサック」が発表されました。私たちは「マス・ド・ドマ・ガサック」の正規日本総代理店として、こちらの新レンジをご紹介してまいります。
※ 当社取扱い当該作品のお取扱い先様を除き、営利目的による当文章の無断転載・転用を禁じます。
所在村 |
Aniane |
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醸造家 |
Samuel Guibert |
所有畑面積 |
50ha |
ドメーヌ継承年 |
1996年 |
栽培における特記事項 |
「Mas de Daumas Gassac」は1978年から完全ビオロジック栽培(「銅の過剰使用を望まず昨今の認証は取得しません」)。クローン樹は使用しない。総面積の約1割は馬で耕作(2017年現在)。「Le Grand de Gassac (Moulin de Gassac)」は厳格なリュット・レゾネ栽培を実践する契約栽培農家からぶどうを購入(2019年に全対象畑で「Terra Vitis」の認証取得) |
醸造における特記事項 |
「Mas de Daumas Gassac」の収穫はすべて手摘み。100%除梗。天然酵母のみで発酵。赤は樽熟成。「Le Grand de Gassac (Moulin de Gassac)」は100%除梗し、すべてステンレスタンクで醸造 |
販売先 |
輸出60%(70ヵ国以上)、フランス国内40%(仏ミシュラン3つ星「ギー・サヴォワ」「ラストランス」「ローベルジュ・デュ・ヴュー・ピュイ」「ル・プティ・ニース」「ポール・ボキューズ」「ル・1947」等々多数の高級レストラン、ワインショップ、個人のワイン愛好家) |
掲載実績のある海外メディア |
「Bettane & Desseauve」、「Les Meilleurs Vins de France」、「Gilbert & Gaillard」、「Guide Hachette」、「Guide Hubert」、「Dussert-Gerber」、「La Revue du Vin de France」、「Wine Advocate」、「Wine Spectator」、「JamesSuckling.com」、「Decanter」、「JancisRobinson.com」、「Just Grapes」等々多数 |
IGP Pays d’Hérault。シラー25%、カリニャン25%、アリカント20%、グルナッシュ15%、マルスラン15%のブレンド。石灰質土壌。樹齢15~50年。ステンレスタンクで醸造。完熟したいちごやラズベリーを思わせるアロマ。コショウのような香味。南仏らしい、たっぷりとした果実味をお楽しみいただけます。
IGP Pays d’Hérault。テレ・ブラン90%、カリニャン・ブラン10%のブレンド。粘土石灰質土壌。樹齢15~50年。ステンレスタンクで醸造。花やエキゾチック・フルーツのアロマ。果実味と酸のバランスが絶妙で、気づいたらグラスが空になっているような白ワインです。
IGP Pays d’Oc。ピノ・ノワール100%。粘土石灰質土壌。樹齢約10年。ステンレスタンクで醸造。シロップ漬けしたサクランボを思わせるチャーミングなアロマ。モカのような香味。ピノ・ノワールらしい繊細な果実味をお楽しみいただけます。
IGP Pays d’Oc。カベルネ・ソーヴィニヨン100%。粘土石灰質土壌。樹齢15~50年。ステンレスタンクで醸造。いちごやチョコレートを思わせる豊かなアロマ。焙煎コーヒーのような香味。カベルネらしい、濃厚な果実味にあふれるワインです。
IGP Pays d’Oc。シャルドネ100%。粘土石灰質土壌。ステンレスタンクで醸造。レモンや花を思わせる爽快なアロマ。はちみつやバターのようなコク。シャルドネの美味しさを存分にお楽しみいただけます。
Vin Pétillant。シャルマ方式による2.5気圧のペティヤンです。シャルドネ100%。粘土石灰質土壌。ステンレスタンクで醸造。残糖3g/l。メインラベルは、このペティヤンのコンセプトである「興奮と悦び」をテーマに、パリ在住の女性アーティスト、フローレンス・ビエ(www.florencebillet.com)が特別にデザインしたものです。バックラベルに記されたアイコンは、「乾杯した後、レモンやオレンジや青りんごの風味を楽しめて、その後ほろ酔いでちょっとおかしく(Folie)なっちゃいます!」
IGP Pays d’Hérault。カベルネ・ソーヴィニヨン30%、シラー30%、メルロ30%、グルナッシュ10%のブレンド。粘土石灰質・泥灰土質土壌。樹齢15~50年。ステンレスタンクで醸造。貴品種のブレンドによる濃密で複雑なアロマ。まろやかな舌触り。力強さと上品さが両立した、とても完成度の高い赤ワインです。
IGP Pays d’Hérault。グルナッシュ・ブラン30%、ソーヴィニヨン25%、ヴィオニエ20%、シャルドネ15%、テレ10%。粘土石灰質土壌。樹齢15~50年。ステンレスタンクで醸造。オレンジ、レモン、白い花などを思わせる芳香。洗練された果実味の中にハチミツのようなコクが感じられる、満足度の高い白ワインです。
IGP Saint-Guilhem-le-Désert。ヴィオニエ27%、プティ・マンサン25%、シャルドネ21%、シュナン・ブラン13%、ブルブーラン、マルサンヌ、ルーサンヌ、プティ・クルビュ、ミュスカ・オトネル、ミュスカ・プティ・グラン、ミュスカ・ダレクサンドリ、グロ・マンサン、セミヨン、ヌエルレショル、プティ・アルヴィーヌ、アミーニュ、セルシアル・ド・マデール、コンドルニ、チラール、アルバリーニョ、ファランギーナ、フィアーノ、グレチェット・トーディが14%のブレンド(ブレンド比率は年によって変動します)。アニアーヌ村の森林に点在する25~30区画合計で約20ha。標高250~550m。石灰質土壌。24品種植樹しており、ヴィオニエ、プティ・マンサン、シャルドネ、シュナン・ブラン以外は基本的に混植です。樹齢は約35年。ステンレスタンクで醸造。
IGP Saint-Guilhem-le-Désert。カベルネ・ソーヴィニヨン79%、メルロ7%、カベルネ・フラン6%、マルベック2%、ピノ・ノワール2%、バルベーラ、ネッビオーロ、ドルチェット、アルミーニュ、アルニー、バスタルド、サプラヴィー、チュカヴェリ、モンテプルチアーノ、アレニ・ノワール、チュカヴェージ、スゾン、ブランカレオ、カルネメール、アブリウ、プラヴァック・マリが4%のブレンド(ブレンド比率は年によって変動します)。アニアーヌ村の森林に点在する35~40区画合計で約30ha。標高250~550m。氷河礫質・石灰質土壌。25品種植樹しており、カベルネ・ソーヴィニヨン以外は基本的に混植です。樹齢は約40年。ステンレスタンクで発酵後、「アトリエ・サントル・フランス・トネルリ」社製の樽で12ヶ月間熟成(新樽率は15%まで)。
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