Winery Introduction

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Jonathan Didier Pabiot
ジョナタン・ディディエ・パビオ

LOIRE Selection
OFFICIAL WEB :https://jonathanpabiot.fr/  

 今日のプイィ・フュメを代表する新世代、ジョナタン・パビオは、フランスのワインガイドの金字塔「Le Guide des Meilleurs Vins de France 2013」に、プイィ・フュメの造り手として掲載された、全5人のうちのひとりです。
 プイィ・シュル・ロワール村近郊のレ・ロッジュ村に5世代続くぶどう栽培家の家系で、1977年にディディエ・パビオがドメーヌを設立。2005年に息子のジョナタンが継承しました。
 研修先だったフォジェールの「レオン・バラル」でビオディナミに出会い、衝撃を受けたという彼は、2006年から、(プレパラシオンの使用など)一部にビオディナミの手法を採り入れた、ビオロジック栽培を開始しました。
 「ここプイィ・フュメには約120人の造り手がいますが、ビオロジック栽培を実践しているのは僕も含めてまだ3人しかいません(2012年現在)。ワインの品質はもちろんですが、子供たちの生活環境のためにも、この地にビオロジック栽培を広めていきたいです。ビオディナミについては、時間ができるとルフレーヴやジャン・ルイ・トラペを訪れ、いろいろ教わっています」(ジョナタン・パビオ)。
 まださほど知名度が高くないにもかかわらず、仏ミシュラン3つ星の「ラルページュ」「ルドワイヤン」「ギー・サヴォワ」、同2つ星「アピシウス」「ル・グラン・ヴェフール」「ル・クリヨン」といったフランスの最高級レストランに続々とオンリストされている彼のプイィ・フュメは、コルクを抜くやいなやボトルから立ち上ってくる、スモーキーなフリンティ香(火打石の香り)が特徴で、だからプイィ・「フュメ」(煙)っていうのか、と思ってしまいそうになるほどです。
 「プイィ・フュメの土壌は多種多様で、土壌によってワインのスタイルは大きく異なります。僕のスタンダード・キュヴェは、キンメリッジアン、シレックス、粘土質、砂礫質といった異なる土壌で栽培したソーヴィニヨン・ブランをすべてブレンドすることで、プイィ・フュメのテロワールを包括的に表現することを目指しています。ビオロジック栽培を始めてから、ミネラルに由来するフリンティ香が、年とともに強くなってきました。これからも、「本物」を造っていきたいです」。
 中央フランスのモトクロスのチャンピョンだったという、多才な彼。今後が本当に楽しみです。

TECHNICAL NOTES

所在村
Les Loges
醸造家
Didier & Jonathan Pabiot
所有畑面積
18ha
ドメーヌ継承年
2005年
栽培における特記事項
2006年にビオロジック栽培およびビオディナミ開始。2010年に「Ecocert」認証取得、2016年に「demeter」認証取得
醸造における特記事項
収穫はすべて手摘み。除梗しない。天然酵母のみで発酵。ステンレスタンクによる清潔な醸造
販売先
フランス国内40%(仏ミシュラン3つ星「ラルページュ」「ルドワイヤン」「ギー・サヴォワ」、2つ星「アピシウス」「ル・グラン・ヴェフール」「ル・クリヨン」等約70軒のレストラン、「マンダリン・オリエンタル」等のホテル、ワインショップ)、輸出60%(EU諸国、イギリス、アメリカ等)
掲載実績のある海外メディア
「La Revue du Vin de France」、「Les Meilleurs Vins de France」、「Cuisine et Vins de France」、「Le Nouvel Observateur」等

PRODUCTS

Pouilly Fumé Prélude
プイィ・フュメ プレリュード 

粘土石灰質、粘土質、シレックス土壌の各畑より、樹齢4~10年の若木のソーヴィニヨンにフォーカスすることで、みずみずしさやフルーティーさを前面に表現した作品です。ステンレスタンクで醸造。作品名の「prélude」は「前奏曲」の意味です。

Pouilly Fumé Prélude  - プイィ・フュメ プレリュード 

Pouilly Fumé léon
プイィ・フュメ レオン

<「Florilège」から改称> 17.8ha。キンメリッジアン、シレックス、粘土質、砂礫質等、多様な土壌より。平均樹齢30年。ステンレスタンクで醸造。作品名の「Léon」は創業者である曽々祖父の名前でもあり、ジョナタンの息子の名前でもあります。過去から未来へと家族を紡ぐ、ドメーヌの旗艦作品です。

Pouilly Fumé léon - プイィ・フュメ レオン

Pouilly-sur-Loire
プイィ・シュル・ロワール

シャスラ100%。粘土石灰質土壌。平均樹齢45年のVV。ステンレスタンクで醸造。年間600~800本の限定生産作品です。

Pouilly-sur-Loire - プイィ・シュル・ロワール

Pouilly Fumé Aubaine
プイィ・フュメ オーベーヌ

トラシィ村の区画「シャン・ド・クリ」より。1ha。小石にびっしりと覆われた畑で、泥灰土石灰質(ポルトランディアン)土壌。平均樹齢40年。コンクリートタンクで発酵後、18ヶ月間熟成。作品名の「Aubaine」は「思わぬ幸運」「授かりもの」の意味で、この素晴らしい区画に巡り合えた喜びを表現したものです。

 Pouilly Fumé Aubaine  - プイィ・フュメ オーベーヌ

Pouilly Fumé Luminance
プイィ・フュメ リュミナンス

プイィ・シュル・ロワール村の区画「レ・マルヌ」より。1ha。ロワール川に迫る急斜面上の畑で、泥灰土石灰質(キンメリッジアン)土壌。平均樹齢45年のVV。コンクリートタンクで発酵後、18ヶ月間熟成。作品名の「Luminance」は「輝度」の意味で、急斜面上にあり白色土壌であるこの畑が、陽光を反射して光り輝く様子を表現したものです。

Pouilly Fumé Luminance - プイィ・フュメ リュミナンス

Pouilly Fumé Eurythmie
プイィ・フュメ ウーリトミー

上記「Luminance」を228リットルの樽で12ヶ月間熟成させた作品です。作品名の「Eurythmie」は「(しばしば芸術における)均整」の意味で、「バランス」こそがワインにおける最重要概念であることを表現したものです。

Pouilly Fumé Eurythmie - プイィ・フュメ ウーリトミー

Pouilly Fumé Utopia
プイィ・フュメ ユートピア

上記「Luminance」のぶどうを、SO2を使用せずに、228リットルの樽で発酵および18ヶ月間熟成させた作品です。作品名の「Utopia」は「理想郷」「空想」の意味で、この作品が従来のいわゆるプイィ・フュメの概念とは異なるものであることを表現したものです。

Pouilly Fumé Utopia - プイィ・フュメ ユートピア

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