ポルトガルとアンダルシア州に挟まれた、スペイン西部エストレマドゥーラ州。1998年にDO（原産地呼称）に認定されたばかりのDOリベラ・デル・グアディアナを擁するこの地は、長らく地元消費用の低価格ワインの産地として知られていましたが、この10年ほどで栽培と醸造の改革が進み、スペイン随一のコストパフォーマンスを誇る産地に生まれ変わっています。
　ルイス・トーレスは、設備の近代化にいち早く着手し、また栽培にビオディナミのノウハウを取り入れるなど早くから地球環境を意識したワイン造りに取り組んできた、同州のリーディング・ワイナリー。その高品質･低価格のワインは世界五大陸で愛飲されています。
　フラメンコとスパークリングワインをこよなく愛する3代目オーナーのアントニオ・ルイス・トーレス（写真中央）は、2007年に、エストレマドゥーラ産のシャルドネを100%使用してカヴァとまったく同じ製法で造ったスパークリングワイン「エクス・デ・エストレマドゥーラ」をリリースし、大人気を博しました。そして2020年、同社の畑が所在するエストレマドゥーラ州の「ビニェードス・デ・アルメンドラレホ」がDOカヴァの4つのゾーンのひとつに昇格したのを機に、カヴァ「シエラ・デ・グアダルーペ」に進化を遂げました。