スペインより、本格派ノンアルコール・ワインが登場です。
　高名な食品栄養学者ラモン・ボデンジェ博士（写真右）は、2008年、独自に開発した真空精留技術によるノンアルコール・ワイン製造会社、「レザン・ドール」を設立しました。今日、ヨーロッパで製造される標準的なノンアルコール・ワインの最終アルコール度数は「0.5%未満」ですが、博士が開発した「ヴァキューム・レクティフィケーション・コラム」では、「0.1%未満」までアルコールを取り除くことができるのが大きな特徴です。
　赤ワイン用ぶどうはリベラ・デル・ドゥエロから、白ワイン用ぶどうはラ・マンチャとリアス・バイシャスから買い付け、スペイン北西部、大西洋に面したガリシア州第2の都市「ア・コルーニャ」の設備にて、ノンアルコール・ワイン造りを行います。ワインの醸造家には、リベラ・デル・ドゥエロやオーストラリアで修業した気鋭の女性醸造家、エレナ・パラス（写真左）を起用しています。
　「ノンアルコールワインにとって大事なことは、ワインにとって大事なことと同じです。それはまずなによりも美味しいこと、そして、料理を一層美味しくすることです。愛する人や友人達と、美味しいワインをお供に楽しく食事をするという「文化」は、何物にも代えがたいものです。何らかの事情でその時ワインを飲めなくても、美味しいノンアルコール・ワインがあれば、この文化を楽しむことができます」（ラモン・ボデンジェ）。2010年3月にバルセロナで開催された、スペインの食とお酒の祭典「アリメンタリア」の会場にて、博士のこの言葉を聞いて深く共感し、取扱いを開始するはこびとなりました。
　「レザン・ドール」社は、メインブランド「エリボ」の発売を2009年6月に開始したばかりですが、スペインの名門レストランが続々とオンリストしており、ランチからタパス、ディナーまで、幅広いシーンで供されています。また、各国インポーターからの引き合いも殺到しています。